1917年、第一次世界大戦の勃発に伴い、軍の命令によってストーリーヴィルが閉鎖されました。
演奏場所を失ったクレオールを含む多くのミュージシャンたちは、ミシシッピ川を上ってシカゴやニューヨークなどの大都市へと移住していきました。これをもってニューオーリンズにおける「ジャズ創世記・クレオール活躍の時代」は一つの区切りを迎え、ジャズは全米規模のポピュラー音楽(1920年代の「ジャズ・エイジ」)へと発展していきます。
ストーリーヴィル閉鎖そのものを直接記録した音源や映像は存在しませんが、閉鎖前の歓楽街の熱気と哀愁を象徴する作品としてルイ・アームストロングによる『Farewell to Storyville(マホガニー・ホール・ストンプ)』が挙げられます。1917年11月12日の海軍命令による地区強制閉鎖により職を失った演奏家たちは、この地を去り北部のシカゴ等へ移住しました。この映像は後年映画『ニューオーリンズ』(1947年)の中でルイ・アームストロングやビリー・ホリデイらが演奏・撮影した映像・音源(1946年10月録音)が、当時のストーリーヴィル閉鎖とミュージシャン達の旅立ちを象徴する作品として残されています。