ソニー・シャーロック(Sonny Sharrock)は、アメリカ出身のフリー・ジャズおよびスピリチュアル・ジャズのギタリストです。サックス奏者の激しいブロウをギターで再現するかのような、ノイズやフィードバックを多用した極めてパーカッシブで前衛的なプレイで知られています。1960年代後半からファラオ・サンダースやハービー・マンらの作品に参加し、唯一無二の存在感を示しました。妻のリンダ・シャーロックをフィーチャーした自身の初リーダー作『Black Woman』や、ファラオ・サンダースやエルヴィン・ジョーンズを迎えた晩年の傑作『Ask the Ages』を通じて、ジャズにとどまらずロック界にも多大な影響を与えました。

ソニー・シャーロックは1940年ニュージャージー州に生まれ、少年期はドゥーワップを歌っていました。哮喘(ぜんそく)のため管楽器を断念して19歳でギターを始め、バークリー音楽大学で学んだ後にニューヨークへ進出します。1960年代後半からファラオ・サンダースやマイルス・デイヴィスらの作品に参加し、ノイズを叩きつける画期的なスタイルで脚光を浴びました。70年代の一時的な停滞期を経て、80年代にビル・ラスウェル結成の「ラスト・グジット」で鮮烈に復活します。1991年には最高傑作『Ask the Ages』を発表し再評価を確固たるものにしましたが、1994年に心臓麻痺のため53歳の若さで急逝しました。