ベートーヴェンが1824年に完成させた生涯最後の交響曲で、「第九」の通称で親しまれています。伝統的な管弦楽に声楽(独唱と合唱)を取り入れた革新的な作品であり、クラシック音楽史上最高の傑作の一つと称されます。第4楽章で歌われる詩人シラーの詩『歓喜に寄す』に基づいたメロディは「歓喜の歌」として全世界で広く知られ、自由や人類愛、平和を称えるシンボルとなっています。欧州連合の「欧州の歌」に採用されているほか、日本でも年末の風物詩として各地で演奏される機会が多く、今なお世界中で深く愛され続けています。
交響曲第9番(第九)が初めて世に発表(初演)された日は、1824年5月7日です。
オーストリア・ウィーンのケルントナートーア劇場で初演が行われました。当時はベートーヴェン自身もステージに立ち(実際の指揮は別の指揮者が担当)、演奏が終わると満員の客席から大盛況の拍手が送られたという逸話が残っています。