ラグタイムは19世紀末の米国でアフリカ系アメリカ人音楽家が確立した、ジャズの直接のルーツとなるシンコペーション主体のピアノ音楽です。スコット・ジョプリンの『メープル・リーフ・ラグ』出版(1899年8月10日)を機に爆発的なブームを巻き起こし、世界中で楽譜や自動ピアノ用ロールとして流行しました。白人クラシックの形式美と黒人独特の跳躍するような跳ねるリズムが融合した画期的な音響は、1900年代前半の全米を席巻し、ニューオーリンズ・ジャズの誕生へ直接つながる近代アメリカ・ポピュラー音楽の礎となりました。