ジャズのクロスオーバー時代への突入を象徴する出来事は、マイルス・デイヴィスによる革新的アルバム『Bitches Brew』の録音開始(1969年8月19日)およびリリース(1970年3月30日)です。マイルスはエレキギターやエレクトリックピアノなどの電子楽器を果敢に導入し、ジャズの即興演奏とロックやファンクの強力なリズムを融合させました。この作品は大ヒットを記録して従来のジャズの概念を打ち破り、参加したチック・コリアやジョー・ザヴィヌルらが後に新時代を創出するきっかけとなりました。このエレクトリック・ジャズの旋風こそが、クロスオーバー時代の本格的な幕開けです。