フュージョンの始まりを決定づけた象徴的出来事は、ハービー・ハンコックによるアルバム『Head Hunters』のリリース(1973年10月26日)です。マイルス・デイヴィスが切り開いたクロスオーバーの実験精神を引き継ぎつつ、強烈なファンクのリズムと洗練されたシンセサイザーのサウンドを完璧に融合させました。本作はジャズ作品として史上初のプラチナディスクを記録する大ヒットとなり、「フュージョン」という独立したジャンルを全世界に決定づけました。さらに1976年3月19日リリースのジョージ・ベンソン『Breezin'』が全米チャート1位を獲得したことで、フュージョンは世界的ブームへと昇華しました。