フラメンコの花形とされるブレリアは、スペイン・アンダルシア地方発祥の極めてスピーディーでエネルギッシュな舞曲です。その最大の特徴は「12拍子」を基本としながらも、拍を「3+3+2+2+2」などの変則的なグループに崩して激しいシンコペーションを生み出す点にあります。ギタリストのテクニカルなカッティング、歌い手の即興的な掛け声、そしてダンサーによる強烈な足拍子(サパテアード)と手拍子(パルマ)が複雑に交錯します。フィナーレで演奏されることが多く、演奏者同士が即興で掛け合いながら限界まで高揚感を高めていく、情熱とグルーヴにあふれたスタイルです。

ブレリアの12拍子は、1から12までをカウントしながら「3・6・8・10・12」の拍に強いアクセントを置く変則的な構造を持っています。基本のノリは「1・2・3、4・5・6、7・8、9・10、11・12」となり、3拍子のグループが2回続いた後に2拍子のグループが3回続くという、不均等でウネリのある独特のグルーヴが生まれます。

実際の演奏や踊りでは、アクセントを強調する手拍子(パルマ)や足打ちで裏拍を食うように打ち込むため、スリリングな疾走感が強調されます。12拍目の強拍で一旦キリをつけて再び1へと戻る独特のループ感が、ブレリア特有の情熱的な一体感を作り出します。