フェルナンド・ソル(1778–1839)は、スペイン出身のギタリスト兼作曲家です。「ギターのベートーヴェン」と称され、それまで伴奏楽器とみなされがちだったクラシックギターを、ピアノに匹敵する単独の独奏楽器へと引き上げました。古典派音楽の美徳である調和と洗練された対位法を取り入れた彼の楽曲は、気品にあ浮れた美しい旋律と緻密な構成が特徴です。『魔笛の主題による変奏曲』などの名曲や、現在も世界中で教材として親しまれている数多くの『練習曲』を残しました。また、画期的な『ギター教則本』を著し、近代的な奏法の発展にも決定的な貢献を果たしました。