音楽における「ハネ」とは、均等なリズム(イーブン)に対して音符のタイミングを意図的に遅らせ、跳ねるような心地よいノリを生み出すリズム表現です。
ジャズやブルース、R&BやJ-POPまで幅広く用いられ、三連符をベースにした粘りのあるグルーヴから、軽快で跳ねるようなノリまで様々な表情を作り出します。演奏やDTMにおいてハネの深さを微調整することで、機械的で平坦なリズムに人間らしい感情やグルーヴ感を与えることができます。
英語の「スウィング」や「シャッフル」を日本語で直感的に表した言葉であり、音楽制作や演奏の現場で広く親しまれている表現です。
8分音符のハネと16分音符のハネは、リズムの「ノリの周期」と「スピード感」が大きく異なります。
8分音符のハネは、1小節の中に4回訪れる1拍(4分音符)ごとに音を裏へ跳ねさせるため、ミディアムテンポのジャズやシャッフルブルースのような、ゆったりとした大きなうねりや揺れを生み出します。
一方、16分音符のハネは、その倍の細かさで跳ねるため、ファンクや現代のR&B、ヒップホップのように、細かく軽快でキレのあるダンスグルーヴを作り出します。
テンポや曲の骨格に合わせてどちらのハネを選ぶかによって、楽曲全体が持つ雰囲気やスピード感が決定づけられます。