東北地方の民謡は、厳しい自然環境や過酷な労働を乗り越えるための活力として発展し、力強く哀愁に満ちた旋律が特徴です。
津軽三味線の激しい打弾を伴奏にする青森の「津軽じょんから節」や、作業の苦労を力強い歌声で吹き飛ばす「ソーラン節」をはじめ、秋田の「秋田長持ち唄」のように祝いの席を彩る祝儀唄など、生活に密着した多彩な歌が存在します。
農作業や漁業の掛け声から生まれた「作業唄」や、旅情を誘う「道中唄」も多く、独特のコブシ(節回し)や威勢の良い囃子言葉で喜怒哀楽を豊かに表現します。今なお地域の誇りとして深く愛され続けている歌文化です。